被せ物を入れれば虫歯にならない!?それ、都市伝説です!!
2022.03.03被せ物を入れれば虫歯にならない!?
それ、都市伝説です!!
こんにちは!
院長の小泉です。
早くも3月!!
もー今年も2カ月終わってしまいました・・・。
この時期はいつも憂鬱になります。
そうです。花粉症です!
毎年ゴールデンウィークくらいまで続きます・・・。
みなさんは、花粉症ですか?
さて、みなさんの中で歯の被せ物を付けた経験がある方はいらっしゃいますでしょうか?
虫歯が大きく、歯の質が少なくなってしまった時、その歯には被せ物を付けます。
よく言われる「差し歯」もこれに当たります。
歯全体を金属やセラミックで覆う治療のことを言います。
「被せ物を付けてしまえばもう虫歯にならない!!だって全体を覆っているんだもん!!」
患者さんとお話していると、このようなことをよく耳にします。
実は、そうではないんです・・・。
被せ物を付けても、虫歯になる!
今回は、なぜそんなことが起こるのか、書いていこうと思います。
1.そもそも被せ物って何?
歯に虫歯が出来てしまった場合、その大きさによって治療の内容が変わります。
① 小さい虫歯の場合
非常に小さな虫歯の場合は、虫歯を取り除いてから「コンポジットレジン」と言われる詰め物を付けます。
コンポジットレジンは歯と同じような白い色で出来ています。したがって、目立ちにくく治療も1回で終えることが出来ます。
しかし、プラスチックのような材質のため強度が弱く、削れてしまったり欠けてしまうこともあります。
② 中程度の虫歯の場合
虫歯の大きさがある程度大きくなってしまった場合、部分的な詰め物を作製し付けていきます。
この部分的な詰め物のことを「インレー」と呼びます。
インレーは、虫歯を取り除いた歯の形を整え、型を取ります。
その後、歯の模型を作製し歯科技工士さんに出しインレーを作ってもらいます。
出来上がったインレーを歯に装着して、治療は終了です。
インレーは部分的な詰め物なので、そこまで目立つことはありません。
しかし、治療が終わるまでに数回掛かります。
③ 大きな虫歯の場合
虫歯が大きくなってしまうと、多くの場合、歯の神経に達してしまいます。
虫歯を取った後、歯の神経を取り除き、根の中に薬を詰めていきます。
歯の神経に達してしまうほどの大きな虫歯だと、残っている歯の質は少なくなっています。
したがって部分的な詰め物ではなく、歯全体を覆う「被せ物」となります。
2.歯に被せているのに、なぜ虫歯になるの??
虫歯が大きくできてしまった時に装着する「被せ物」。
専門用語で「クラウン」と言います。
(王様が被る冠みたいだから。諸説あり)
クラウンは、歯全体に被せていくので自身の歯は口の中に出てきません。
もちろんクラウン自体は人工物なので、虫歯にはなりません。
では、どこが虫歯になってしまうのか??
「クラウンと歯の境目」です!!
この境目は、通常歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)にあります。
歯周ポケットは、非常に狭い隙間で、汚れが溜まりやすく細菌の温床になりやすい部分です。
そんな歯周ポケットにクラウンと歯の境目が出来てしまう。
どんなに精密に作ったクラウンでも、歯との間にはマクロな隙間が出来てしまいます。
細菌の多いポケットに隙間があることで、そこから自身の歯に虫歯が出来てしまうのです。
これが、被せても虫歯になってしまう原因です。
3.まとめ
クラウンを入れてしまえば、もう虫歯にならない。安心だ。
今でも患者さんから聞くことがあります。
実は逆なんです。
クラウンを入れたからこそ、虫歯にならない様しっかり磨いていかなければならないのです。
特に神経を取り除いてしまった歯は、虫歯になっても痛みを感じることはありません。
治療が終わったから安心ではなく、そこからがスタートだと思ってください。
健康なお口でいるための・・・。
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