入れ歯とタコのアヤシイ関係!!
2016.11.15
入れ歯とタコのアヤシイ関係!!
こんにちは!
最近夕飯の炭水化物を抜いているのに結果が付いてこない、院長の小泉です。
先日いつもお世話になっております歯科メーカー「株式会社GC」さんの95周年記念歯科シンポジウムに参加してきました。
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95周年とはスゴイですね。
このシンポジウムでは2日間に渡り、東京国際フォーラムの各会場で様々なセミナーを開催していました。歯周病、インプラント、審美歯科など最新の情報盛りだくさんな内容です。そんな中、今回私は「入れ歯」について集中的に講義を受けてきました。
入れ歯はインプラントなどとは違い、かなり歴史のある治療法です。それ故難しく、それ故深い治療法でもあります。この2日間はより理解を深めることの出来た、充実した時間でした。
今日は、特に「総入れ歯」に関して一歩踏み込んだお話しをしようと思います。
ちなみに、以前ブログで入れ歯について書いたことがあります。よかったらご覧になってください。
小泉デンタルクリニック ブログ 「入れ歯で噛んでやる!!」 ↑ ここをクリック
1.総入れ歯とはなんだ??
総入れ歯とは、文字通り歯を全て失った時に入れる入れ歯のことです。
歯を全て失ってしまうと、歯があったところが歯ぐきだけの状態になってしまいます。歯ぐきは粘膜ですので、硬いものは痛くて噛むことができません。なのでその歯ぐきのところに人工の歯を入れて噛むようにしようとしたものが入れ歯となるわけです。
2.総入れ歯ってどんなもの??
入れ歯は大きく分けて2つの部分から出来ています。
①人工歯
入れ歯というだけあって、歯がないといけません。人工歯とは入れ歯に並んでいる人工の歯のことです。この歯で食べ物を噛んでいきます。
②床
入れ歯をよく見ると、人工歯の周りにピンク色の部分が大きくあるのが分かります。このピンク色の部分を床(しょう)と言います。この床は、人工歯を支えているだけでなく入れ歯自体をお口の中に安定させる大きな役割があります。上のアゴと下のアゴでは形が違うため、床の形も変わってきます。
3.なんで総入れ歯で噛めるの??
総入れ歯って不思議に思いませんか?お口の中に支える歯がないのに、なぜ安定すると思いますか?
何本か歯が残っていれば、その歯を支えにして入れ歯を安定させることが出来ます。(これを部分入れ歯といいます)
しかし、総入れ歯は支える歯がない。けれど上下それぞれのアゴにしっかりくっついてカチカチ噛むことができます。
なぜだ・・・??
答えは「吸盤」です。
タコやイカの足にある吸盤や、インテリアでよくガラスに付ける吸盤を思い出してください。吸盤はギューっと抑えると付ける相手との間の空気が抜けてくっついてしまいます。
入れ歯も同じ原理なんです。
入れ歯が歯ぐきに隙間なく入ると、入れ歯と歯ぐきの間から空気が抜けて真空状態になり、吸盤のようにくっついてしまいます。さらに、お口に中には唾液があるため、唾液の表面張力も入れ歯をくっつける助けになってくれます。
入れ歯が落ちてこない理由は、ここにあります。
4.総入れ歯はむずかしい・・・。
今まで、色々な入れ歯を患者さんにお作りして痛感していることがあります。
入れ歯は本当に難しいです。
入れ歯を作るには、いくつかのステップがあります。そのステップの中でどんなに精密に作っていっても、使用する材料の微妙なズレが生じてしまいます。そのズレを出来る限り少なくして、快適にお使い頂ける入れ歯を作っていきます。
そのために、日々勉強、日々鍛錬が必要なのです。
患者さんのお口の中は、一人ひとり全く違います。その方のお口に合った入れ歯を製作するため、しっかりと検査をし計画を立てていきます。
歯が無くなっても、美味しいご飯を食べることが出来るように・・・。
シンポジウムの後、スタッフとささやかな1周年パーティーをしました。
ワインが何本空いたのか・・・。覚えておりません・・・。
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