私は歯ぐきで、タバコをやめました。
2019.07.16私は歯ぐきで、タバコをやめました。
こんにちは!!
なかなか梅雨が明けず、夏が待ち遠しい、院長の小泉です。
最近、喫煙をされている方が減ってきているというニュースを見ました。
確かに、タバコを吸っている方をあまり見かけなくなったように思います。
普通のタバコではなく、IQOSという加熱式タバコも発売されているようですね。
私はタバコを吸わないので、よく分からないのですが・・・。
さて、このタバコ。
以前より、タバコは身体への悪い影響が大きいと言われています。
その中で、お口の中、特に歯ぐきに対しても影響があります。
今回は、タバコとお口の中の恐ろしい関係について、書いていきます。
1.タバコとは?
一般的に、タバコは紙に巻かれたものを指すと思います。
中の葉は、南米アンデス原産のナス科タバコ属の栽培種だそうです。
主な成分として ニコチン があります。
ニコチンには強い依存性があり、喫煙者の約7割がニコチン依存症になっているとの報告があります。
喫煙の歴史は長く、始まりは1500年前のマヤ文明まで遡ります。発掘されたマヤ文明の美術品に喫煙している姿が書いてあるそうです。
その後、アメリカへ渡ったヨーロッパ人に普及し、広く浸透することになったそうです。
2.タバコの身体に対する影響
タバコから引き起こされる病気には様々なものがあります。
① がん
タバコの煙に含まれる発がん性物質が、身体の細胞内にあるDNAを傷つけ、がんを発生させると言われています。
厚生省は、タバコが肺癌、喉頭癌、口腔癌・咽頭癌、食道癌、胃癌、膀胱癌、腎盂・尿管がん、膵癌など多くのがんに対する危険因子だとしています。
② 呼吸器疾患
タバコの煙は、呼吸器(肺や気道)の病気に深く関わっていると言われています。
ヒトは吸い込んだ空気を肺の中に入れ、肺の内部にある肺胞と呼ばれる器官で酸素と二酸化炭素を交換しています。
タバコの煙が肺の中に入ることで、肺胞が破壊されてしまいます。
肺胞が破壊され機能しなくなることで、酸素と二酸化炭素の交換が少なくなり、呼吸困難になってしまいます。
③ 受動喫煙
タバコは吸っている方にだけ影響があるわけではありません。
喫煙している方が吐いた煙が、周りにいる方の健康に影響を与えてしまいます。
それを「受動喫煙」といいます。
受動喫煙により、喫煙者の周りにいる方のがん・呼吸器疾患・心疾患リスクが高くなるという報告があります。
3.タバコのお口に対する影響
タバコは身体に対する影響だけでなく、お口の中に対しても大きな影響を与えます。
タバコによる影響は、虫歯というより歯周病に対して起こります。
タバコは口で吸います。よって、お口の中をタバコの煙が通ります。
その時、タバコの煙に含まれるニコチンが歯ぐき(粘膜)に吸収されていきます。
吸収されたニコチンは、血管の中にある細胞に影響を与え、歯周ポケットの中にいる歯周病を起こす細菌を倒す役割を減少させてしまいます。
またタバコの煙の成分により、歯ぐきの血管が細くなってしまい、血行が悪くなるため、歯周病の原因となる細菌が定着しやすく、ドンドン増加してしまいます。
血管が細くなると、歯茎が腫れるなどの炎症が起こりにくくなるため、気付かないうちに歯周病が進行している状態になります。
カナダのタバコの包装には、進行した歯周病の写真と「たばこは歯周病を起こす」というメッセージが表示されているそうです・・・。
4.まとめ
このように、タバコの影響は、かなり大きなものになります。
やはり、出来れば禁煙して頂き、身体やお口の中へのリスクを無くしていければと思います。
しかし依存性の強いタバコは、なかなかすぐにやめることが出来ないものです。
病気になってからでは、遅いです。
喫煙者の方には、是非とも強い意思をもって、決断して頂きたく思います。
健康な身体で生活して頂くために・・・。
小泉デンタルクリニック ← Click Here
03-6450-8186 ← Call Please
24時間ネット予約できます ← ネット予約はこちらから