舌は、働き者。
2018.08.27舌は、働き者。
こんにちは!!
早く秋が来ないかなと日々考える、院長の小泉です。
秋は好きですね。過ごし易いし、食べ物も美味しい。ずっと秋ならいいのに。
食事をする時に必要なもの、何だと思いますか?
まずは、食べ物。これが無いと食事は出来ません。
次に歯。まれに無くても食べてしまう方もいらっしゃいますが、歯がある方が何でも食べることが出来、美味しく感じます。
そして最後に必要なもの・・・。
舌です。
お口の中にいる舌。いつもいるので分かりにくいのですが、実はとても重要なんです。様々なところで活躍しています。
今回は、大切な舌の働きをご紹介致します。
1.舌ってなんだ?
舌とは一体何でしょうか?某フリー百科事典(○ikipedia)によると・・・
「口の中の下側(口腔底)にある突起物。ヒトの場合、おおむね受精4〜7週目にかけて発生する。表面は口腔内と同様の粘膜で覆われる。内部には、舌筋群と呼ばれる横紋筋が詰まっている。内部には、骨はない。 」
とのことです。よく分かりませんね。
簡単に言うと、「筋肉の塊」です。かなり動きます。動きも正確で、細かく動かすことが出来ます。
よくサクランボの茎をお口の中で結ぶ人がいますよね。あれはほとんど舌が行っています。そのくらいよく動く。
下のアゴや首にある舌骨という骨にくっついています。
表面は粘膜で覆われていて、特に上の部分には「舌乳頭」と呼ばれる細かい突起がビッシリと並んで、凸凹しています。
鏡で舌をよく見てみると、結構凸凹しているのが分かると思います。
2.舌は何をしているのか??
そんな奇妙な形の舌。どんな働きがあるのでしょうか?
① しゃべる
人が話す時、舌は必ず必要です。
言葉を喋るとき、舌はその筋肉を使って発音していきます。日本語の場合、サ行・タ行・ラ行を話す時に、舌はそれぞれの形で上アゴに触り、空気の流れを作って発音します。
実際に舌の動きに注意しながら、サ行・タ行・ラ行を話してみると、とても面白い動きをしているのが分かります。
② 飲み込む
食べ物をお口の中に入れ、噛み砕いた後、飲み込みます。この飲み込むときに舌を使います。
飲み込む瞬間、舌を上アゴに押し付け食べ物を喉の方に流していきます。そして、舌を上げることによりお口の中が封鎖され、圧力が掛かり食べ物を食道に押していきます。
試しに、舌を上アゴに付けず唾を飲み込んでみてください。とても飲み込みにくいと思います。
③ 食べる
人は食べ物を食べる時、歯で噛み砕いています。
しかし実際は、歯だけではなく舌と上アゴを使って、食べ物をすり潰している事が多くあります。
特にお豆腐など柔らかいものは、奥歯で噛まず舌で潰しています。
④ 味わう
舌は食べ物の味を感じます。
舌の表面にある舌乳頭には、味蕾(みらい)という器官があります。人間の舌には、約10000個の味蕾があり、舌の場所によって感じやすい味が変わると言われています。(注1)
1は苦みを、2は酸味を、3は塩を、4は甘味を感じるとされています。
(注1)実際は、味蕾は全ての味を感じます。舌の場所によって感じる強さが違うようです。
3.舌も汚れる??
たまに舌を鏡で見ると、表面に白い膜が付いているように見えることがあります。
これは「舌苔(ぜったい)」といい、細菌や食べ物の残りが舌の上に付着している物になります。
通常、何もしていない時は舌は上アゴに接しているため、舌苔は取り除かれています。しかし、舌に筋肉が弱まると上アゴに触れなくなり、舌苔が溜まってきてしまいます。
舌苔は、汚れなので舌専用のブラシなどでキレイにしてあげると良いかと思います。
4.まとめ
日頃生活している中で、なかなか感じることの出来ない舌の存在。
実はかなりの働き者なんです。
そんな働き者を、たまには見てあげて。キレイにしてあげてくださいね。
舌も喜んでくれると思います。
お口の中も、スッキリすると思います。
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