歯ぎしりって怖い!!
2016.08.08歯ぎしりって怖い!!
こんにちは!!
院長の小泉です。
皆さんは朝起きたときに、何となく歯が浮いたように感じることはありませんか?また、下の前歯の先端が削れているような形になっていませんか?そのような事が当てはまる方は、もしかしたら気付かない所で「歯ぎしり」をしているかもしれません!!
よく聞く「歯ぎしり」。実は歯にとって非常に怖いものなのです。一体何が怖いのか?「歯ぎしり」ってなぜしてしまうのか?今回はその「歯ぎしり」について詳しく書きます。
1.歯ぎしりって何だろう??
一般的に言われている歯ぎしりとは、正式名称を「ブラキシズム(Bruxism)」といいます。難しく言うと「睡眠時や覚醒時を問わず、歯を動的、若しくは静的にすり合せたり、噛み締めたりする非機能性咬合習癖の一形態である。」なのですが、要は歯をギリギリ噛みしめてしまう癖のようなものなのです。
歯ぎしりは人によって異なり、夜寝ているときにしてしまう方やお仕事に集中している時にしてしまう方など様々です。
歯ぎしりにもいろいろな種類があります。
・グラインディング
これは歯を前後左右にギリギリ擦り合わせてしまう歯ぎしりです。通常歯ぎしりと言われるものはこのグラインディングです。睡眠時にすることが多いです。
・クレンチング
これはアゴを動かさず、ただギューっと噛みしめてしまう歯ぎしりのことです。「食いしばり」と呼ばれることもあります。日中何かに集中している時にすることが多いです。
・タッピング
これは何かを噛むように歯をカチカチ合わせてしまうものです。歯ぎしりとは少し異なりますが、これも癖のようなものになります。
2.なぜ、歯ぎしりをしてしまうのか??
実は、歯ぎしりをしてしまう原因とは分かっていません。
しかし、原因ではないかと言われているものはあります。それはストレスです。人間はストレスを感じてしまうと何かで発散しようとします。その一つに歯ぎしりがあります。特に自分でストレスを感じていなくても、入学や就職、引越しなどの環境の変化やいろいろな身の回りに起こることで、知らず知らずのうちにストレスを貯めていることが多いです。そうして、歯ぎしりをストレスの解消でしてしまっていると言われています。
その他に原因として言われているのが・・・
・噛み合わせの悪さ
・喫煙や飲酒
などが言われています。
3.歯ぎしりを続けると、何が起こる??
上記のグラインディングやクレンチングを続けてしまうと、歯に悪影響があります。歯ぎしりとは上下の歯を噛み合わせることによって起こります。非常に硬い歯同士が擦れ合っていく為、歯はだんだん削れてきてしまいます。(このことを咬耗といいます。)歯ぎしりを続けてしまうと、歯はどんどん削れ表面が薄くなり、虫歯でもないのに欠けてしまったり、割れてしまったりします。
さらに続けてしまうと・・・
・知覚過敏(虫歯で無いのに冷たい物でしみる事)
・顎関節症(アゴの関節がずれてしまう事)
・歯根破折(歯の根が割れてしまう事)
・歯周病の悪化
などが起こる可能性があります。
これらは、歯ぎしりの頻度、力の強さ、続ける時間によって変わってきます。それぞれが多く、強く、長くなるにつれ可能性は高まります。
3.歯ぎしりを治すには??
・ストレスをなくす
前述の通り、歯ぎしりはストレスによって起こることが多いです。なので、一番の治療方法はストレスを無くすことだと思います。しかし、自分で認識できないストレスもあるため、なかなか難しいと思います。まずは思い当たるところから、改善できそうなところから、やってみることをお勧めします。
・マウスピースを使う
また、歯同士の擦れ合いを防ぐために「マウスピース」を使用することも一つの方法です。上下どちらかの歯の型取りをし、約2ミリの厚さのある軟らかい素材のマウスピースを作ります。夜、寝ているときに装着することで歯ぎしりから歯を守ることが出来ます。また、歯ぎしり特有のギリギリ音もなくなります。
保険も適応しており、価格も約5000円くらいです。
・そのほかの方法として・・・
・枕や寝具を合ったものにし、質の良い睡眠をとる。
・咬み合わせを調節する。
などがあります。
4.まとめ
日頃、患者さんにお会いしてお話しを聞くと、歯ぎしりをされているという方が多く見られます。たまにしてしまうくらいでは問題ないかと思います。しかし頻度や時間が多くなってくると、様々な症状が出てきてしまうことが多いです。
もし、ご自身でお気付きの方や他の方に指摘された方は、早めに歯医者さんにご相談いただければと思います。
私は、歯ぎしりではなく「いびき」で妻に迷惑をかけているようです・・・。
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