虫歯とレジンとインレーと。
2019.09.20虫歯とレジンとインレーと。
こんにちは!!
蝉の声から秋虫の声に変わり、季節の移り変わりを感じる、院長の小泉です。
いよいよ、秋が来ましたね。
ご自身の歯が虫歯になってしまった場合、虫歯を削って詰め物をする治療が必要となります。
虫歯の範囲が小さければ、最小限の治療としてコンポジットレジンと呼ばれる樹脂のようなものを詰めるだけで、治療は終了します。
しかし、虫歯の範囲が大きかった場合、コンポジットレジンでは強度的に難しくなってしまいます。
その場合、虫歯のあったところを補う、別の詰め物が必要となってきます。
今回は、そんな虫歯治療の詰め物に関して、お話いたします。
1.虫歯になったら、どのように治療する??
歯に汚れが付いていると、その汚れをエサにしてバイ菌が増えていきます。そのバイ菌がエサを食べた後出す酸によって、歯が溶かされていきます。
そして、バイ菌がドンドン増え、歯がドンドン溶かされていくと、虫歯になってしまいます。
虫歯になると、歯に穴が空いていきます。穴の内部には、溶かされて柔らかくなった歯の質(軟化象牙質といいます)が多くなり、空洞化していきます。
虫歯の治療の際、この柔らかくなった歯の質を取り除き、虫歯の穴をキレイにします。
そして、空いてしまった空洞を、詰め物で塞いでいきます。
2.詰め物には、どんなものがある??
虫歯のあった空洞を埋めていく詰め物には、いくつかの種類があります。
① コンポジットレジン
コンポジットレジンとは、歯に直接張る樹脂のようなものです。
歯と同じ様な色の樹脂を選ぶことで、詰め物が目立たなくなります。
保険も適応しており、ほとんどの場合1日で治療は終了します。
② インレー
虫歯の範囲が大きかったり、歯と歯の隣り合わせの部分に虫歯が出来ている場合、詰め物は、インレーと呼ばれるものになることがあります。
インレーとは、虫歯を取り除いた後、歯の形を整え型取りをし、後日出来上がったものを歯に装着する治療のことです。
コンポジットレジンより強度があり、咬む力に耐えることが出来ます。
保険適応しているインレーもあります。
治療の回数は、型取りをして歯科技工所に発注し、数日後に出来上がったものを装着するため、2~3回ほどかかります。
3.コンポジットレジンとインレーってどう違うの??
コンポジットレジンとインレーは、同じ詰め物なのですが、全く違った性質があります。
・強度
コンポジットレジンとインレー、最大の違いは強度です。
コンポジットレジンは、プラスチックのようなものなので、強度は弱く、欠けやすかったり、外れやすかったりします。
それに対して、インレーは強度の強い素材で作製するため、咬む力に耐えることが出来、欠けたりすることも少ないです。
・歯へのダメージ
コンポジットレジンとインレーでは、歯を削る範囲も変わってきます。
コンポジットレジンは、虫歯がある部分しか削らないため、最小限の治療となります。
対してインレーは、虫歯以外の部分も形を整えるために削らなければなりません。したがって、歯へのダメージとしては、インレーの方が大きくなります。
・審美性
コンポジットレジンとインレーでは、治療後の見た目の違いにも差があります。
コンポジットレジンの場合、歯と同じ様な色の素材を詰めていくため、見た目的にはほとんど分からず、審美性に優れています。
インレーの場合、保険適応の診療だと金属の詰め物になってしまいます。歯の一部分に金属が入るため、審美性が悪くなってしまいます。
(保険適応外の診療では、セラミックで作製する審美性の良いインレーもあります)
4.まとめ
虫歯が出来てしまい、歯に穴が空いてしまった場合、治療が必要となってしまいます。
放置してしまうことで、虫歯は大きくなってしまい、それに伴い治療も時間がかかり、費用もかかり、歯へのダメージも大きくなってしまいます。
虫歯は、早期に発見することで、最小限の治療で留める事が出来ます。
早期発見するためには、定期的な検診です。
大切な時間やお金をかけないよう、歯のチェックにお越し頂ければと思います。
もちろん、大切な歯を守るためにも・・・。
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