歯を抜いても、また歯ができる!?
2019.08.24歯を抜いても、また歯ができる!?
こんにちは!!
やっと暑さが落ち着いてホッとしている、院長の小泉です。
虫歯や歯周病で歯を失ってしまった場合、治療の選択肢として、
・ブリッジ
・入れ歯
・インプラント
があります。
どの治療法においても、メリット・デメリットがあり、その中で選択して頂き、治療へ進んでいきます。
実はもう1つ、選択肢があります。
その名も、「歯牙移植」。
移植?身体の手術にあるような?
今回は、そんな歯牙移植について、お話いたします。
1.歯牙移植とは??
何らかの原因で歯を失ってしまった場合、そこには歯が無くなってしまいます。
その部分に他から歯を持ってきて、移植してしまおう。
これが「歯牙移植」になります。
ブリッジのように他の歯を削る事無く、入れ歯のように違和感が無く、インプラントのように大きな手術になるわけではなく、非常に優れた治療法です。
では、どこから歯を持ってくるのか?
基本的には、ご自身の歯を使います。多いのは、親知らず。
奥に生えている親知らずを、抜いてしまった部分に移植することが多いです。
2.歯牙移植の条件
歯を移植する時、様々な条件が伴います。これが揃っていないと、移植は難しくなります。
① 骨がしっかりある
歯を抜いた側(移植される側)に、歯を支える骨がしっかり無いと移植を行うことが出来ません。
どういうことか?
移植する歯は、周囲に骨がしっかりあることで定着します。しかし、骨が無いと移植する歯が安定せず、失敗に終わってしまいます。
抜いてしまう歯の原因が歯周病の場合、周囲の骨が少なく、移植が出来ないこともあります。
移植を行う場合は、事前にCTを撮影し、周囲の骨を確認することが重要です。
② 親知らずがしっかりある
通常、移植する歯は親知らずになることが多いです。
この親知らずがキレイに真っ直ぐ生えているのであれば、問題ありません。
しかし、親知らずが横を向いていたり、完全に骨の中に埋まってしまっている場合、難しくなってしまうことがあります。
もし、親知らずが横を向いてしまっている場合、場合によっては切断して抜かなくてはなりません。そうすると、親知らず自体が小さくなってしまい、移植に適さなくなってしまいます。
移植する側だけでなく、親知らずも事前に検査をし、移植できるか判断しなければなりません。
③ タバコを吸わない・歯ぎしりをしない
移植において最も重要なのは、移植した歯が定着して、咬む力に耐えうる安定力を持つことです。
移植後、一定期間安静にすることで、移植した歯は定着します。
この時、タバコからニコチンが入ってしまうと、歯ぐきの血流が弱くなり、移植した歯の定着を悪化させてしまいます。
また、歯ぎしりが激しい方は咬む力が強く、移植した歯に負担を与えてしまい定着が難しくなってしまいます。
したがって、タバコを吸われる方・歯ぎしりをされる方は、移植する際、対策が必要となります。
3.歯牙移植のメリット・デメリット
歯を失ってしまった際の治療法として、歯牙移植は有効な手段の1つだと言えます。
しかし、どのような治療でもそうですが、必ず利点・欠点があります。
歯牙移植にも、利点・欠点があります。
① 利点
・周囲の歯を削る事無く、歯を作ることが出来る。
・違和感が無い
・定着すれば、しっかり咬む事が出来る。
歯牙移植は、周囲の歯を触る事無く歯を再び作ることが出来ます。ブリッジやインプラントのような人工物を使うことがありません。
定着してしまえば、元々のご自身の歯のように違和感が無く、食べることが出来ます。
② 欠点
・移植における条件がある。
・移植後、しっかり定着するか経過を見る必要がある。
・簡単な手術になる。
歯牙移植は、するに当たっての条件が多くあります。全ての条件をクリアすることが出来れば、とても良い治療法かと思います。
しかし、条件が1つでもクリアできない場合、難しい治療となってしまいます。
ここのところが、歯牙移植の最大の難点となります。
4.まとめ
歯牙移植は、リスクも多いですが条件が揃えば最良に治療となります。
歯を失ってしまっても、再びご自身の歯で食事をすることが出来ると思います。
歯を抜いてしまったときに、
「インプラントは高いな・・・。」
「ブリッジでも歯は削りたくないな・・・。」
「入れ歯は嫌だな・・・。」
と思われたら、是非1度後相談下さい。
もしかしたら、歯牙移植、出来るかもしれません。
いつでも、お待ちしております。
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