神経なき歯の未来は・・・!?
2017.03.02神経なき歯の未来は・・・!?
こんにちは!!
いよいよ花粉症の季節になり、憂鬱な院長の小泉です。
以前のブログで、歯の神経はなるべく取らないほうがいいと書きました。もし、ご覧になっていない方は、下記のリンクに入ってみてください。
やはり、歯の中にある神経は出来るだけ保存したほうがいいんです。しかし、中には虫歯が大きく出来てしまい痛みも出てしまって、やむを得ず神経を取らなければならないこともあります。
では、歯の神経を取った後どのように治療が進んでいくのか?書いていきます。
1.歯の神経を取るって、どういうこと??
歯の神経は歯の内部、根の部分にあります。したがって、歯の神経を取ると言うことは根の治療をすることになります。(この根の治療のことを「根管治療」と呼びます)
根管治療のことを書いていくと長くなるので、詳しくは下記のブログをご覧下さい。
根管治療は根の中に薬を詰めて終了となります。しかし、この時点では歯の中に穴が開いている状態です。この穴を埋めて、もう一度歯を作製していかなくてはなりません。
再び歯を作る方法には、いくつかあります。
2.まずは土台をしっかりと??
根管治療を終えた歯は、非常に脆くなります。歯の神経である歯髄には神経と一緒にたくさんの毛細血管も入っています。神経を取るということは、毛細血管も取り除くということなのです。
血管が歯の中に無くなってしまう為、歯に血流も無くなってしまいます。これが歯の質を脆くする原因なのです。
根管治療をした歯は、上部に大きな穴が空いています。歯の脆さを補強するために、まずは歯の中に土台を入れていきます。(この土台を「コア」といいます)
コアには色々な素材があります。金属(メタルコア)だったり、プラスチックのようなもの(レジンコア)だったり。残っている歯の質の量や最終的に作る歯によって使い分けていきます。
3.被せるのか?詰めるのか?
歯の中にコアを付け、いよいよ最終的な歯を作製していきます。
最終的に装着する歯には、大まかに分けて2種類の方法があります。被せるか、詰めるかです。
① 被せるはとは?
コアを装着した歯の周りを削り、全体的に小さくしていきます。その上からスッポリ被せる歯を付けていきます。この被せる歯のことを「クラウン」といいます。王冠の様だからなんですかね?
元々虫歯がかなり大きく残っている歯の質が少ない場合は、クラウンにしていきます。
クラウンには保険で適応されるもの(金属のクラウンやプラスチックのクラウン)と保険で適応されないもの(セラミックのクラウン)があります。それぞれ素材の違いや、見た目の違い、強度の違いがあります。
② 詰めるとは?
虫歯の範囲が狭く、残っている歯の質が多い場合は、部分的な詰め物にしていきます。最小限に削って形を作り、詰め物を作製します。
詰めていくものに関しても、保険が適応するもの(金属やプラスチックの詰め物)適応しないもの(セラミックの詰め物)があります。
しかし、神経を取ってしまった歯は必ず脆くなります。残っている歯の質が十分あったとしても、噛む力に負けてしまい歯が割れてしまったり折れてしまったりすることがあります。
詰め物にする場合は、そのリスクを十分にご理解頂いたうえで処置していきます。
以上が神経を取った歯への処置になります。
どの歯が虫歯なのか?どのくらいの虫歯なのか?どういう噛み合せなのか?状況によって、処置の方法が全て異なります。
当院では治療を行う前に、必ずご説明いたします。疑問に思われることがございましたら、何でもご相談下さい。
ついに花粉症の季節が到来しました。だいたいGWくらいまで続きます。お話していて鼻水が垂れていたら、教えてください・・・。
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