歯の神経取っちゃダメ、ゼッタイ!!
2017.01.19歯の神経取っちゃダメ、ゼッタイ!!
こんにちは!
先日、区の検診で初めてバリウムを飲んだ院長の小泉です。
皆さんは、歯の神経を取った経験はありますか?
虫歯を放置してしまい、大きくなってしまうとバイ菌が歯の神経に達してしまいます。「虫歯でズキズキ痛い!!」という状態は、虫歯のバイ菌によって歯の神経が炎症を起こしていることが多いです。
その場合、痛みをなくすためには神経を取らなければなりません。
しかし、神経を取ることは多くの点で歯に悪影響があるのです。
1.そもそも歯の神経ってなんだ??
今までお話したように、歯の内部には神経があります。この神経、名前を「歯髄(しずい)」と言います。
歯髄は歯の神経とよく呼ばれています。しかし歯髄には神経だけではなく血管も通っています。血管と神経が一緒にいる歯髄にはたくさんの役割があります。
① 歯を常に作っている
歯髄には歯を作る働きがあります。具体的には歯髄の周りにある「象牙質」と呼ばれる部分を常に産生しています。歯髄と象牙質の間に歯を作る細胞がたくさんいて、血管から栄養を貰いどんどん歯を作っていくのです。
② 歯を守っている
歯髄は歯を守っています。①で書いた象牙質の中には細い管がたくさん入っていて、その管の中に歯髄からの神経が入っています。虫歯になって歯の中にバイ菌が侵入すると、象牙質の神経が反応して痛みを出します。この痛みによって虫歯になっていることを自分に知らせてくれるのです。
③ 歯を強くする
冷たい物で歯がしみてしまう事があると思います。しみる感覚は歯髄が感じています。知覚過敏などで歯にしみる刺激が常に伝わっていると、歯髄は刺激から自分を守ろうとして周りに堅い壁を作ります。その結果、しみる感覚はなくなっていきます。
2.歯の神経を取ると、どうなる??
虫歯などで歯の神経を取ってしまうと、様々な悪影響が起こります・・・。
① 歯の質が弱くなる!!
歯髄を取ってしまうと神経と一緒に血管も取ってしまいます。すると歯の中に血液が流れなくなります。歯を作る細胞に栄養が届かなくなり、歯の質が弱くなっていきます。その結果、歯が割れてしまったり折れてしまうことがあります。
② 虫歯になっても分からない!!
歯の中に神経がなくなってしまうと、虫歯のバイ菌が進入しても痛みを感じません。痛みが出ないので、気付いた時には虫歯が大きくなっていたなんて事もあります。
③ 歯の色が変わる!!
歯の歯髄を取ってしまうと、歯が変色してきます。元々白かった歯が時間と共に茶色くなってしまいます。特に前歯の場合、歯が薄いためより変色が目立ってしまいます。
3.歯の神経を取った後、どうする??
神経を取ったあと、根の治療に入ります。根の中がキレイになったら神経のあった管の中に隙間なく薬を詰めます。
「歯の根の治療って、どういうこと!?」 ← 詳しくはここをクリック!
その後、歯を補強する土台を中に入れ、最終的には差し歯を付けていきます。
このステップは少々長くなるので、また後日ブログで書きますね。
しばし、お待ち下さい。
このように、歯の神経には大切な役割があります。我々歯科医師は、たとえ虫歯が神経に達していても何とか残せるように頑張っています。
出来るだけ虫歯にならないように、日頃から歯ブラシを頑張って頂き、定期検診にお越し下さい。
バリウム、想像以上に大変でした・・・。「ゲップしないで~!」って言われても・・・。検査が終わった後も大変でした・・・。参った・・・。
小泉デンタルクリニック ← Click Here
03-6450-8186 ← Call Please
下北沢駅南口より徒歩9分 ← アクセスはこちら