なるべく削らず、なるべく抜かず

2019.03.12

こんにちは!!

花粉症が全く落ち着かない、院長の小泉です。

鼻・喉・目、すべてダメです・・・。

 

ひと昔前、虫歯になってしまった時、治療は歯をガンガン削って金属の詰め物や被せ物を装着していました。

当時は、虫歯だけでなく健全な歯の質も削り、歯を小さくして金属をつけることが多かったと聞きます。

金属の範囲が大きければ、歯と金属の境目も多くなり、結果として再び虫歯になってしまうリスクが高くなります。

一度治療した歯は、再び虫歯になってしまうことが多かったようです。

当時は、このような治療が主流となっていた時代でした。

そして、現在。

歯科の治療に対する風潮は、かなり変化しました。

治療は、なるべく削らず、なるべく抜かず。

最小限の処置で、最大の効果を得る治療法を第一に選択します。

これを、専門的に、MI(Minimal Intervention) といいます。

考え方だけでなく、治療に使う器具・材料も日々進歩し、それに伴う技術も向上しています。

最小限の治療なので、患者さんの負担もかなり軽減しました。

 

MIというコンセプトの中に、インプラントが含まれていると思います。

インプラントが最小限の治療?? 手術とか大変そうなのに??

インプラントとは、虫歯や歯周病で歯を失った部分に人口の根を入れ、歯を作製していく治療法です。

では、なぜインプラントがMIなのか?

歯を失った場合、治療の選択肢として、次の3つを挙げることが出来ます。

① ブリッジ

② 入れ歯

③ インプラント

 

まず、ブリッジとは、どのような治療法か?

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、橋渡しにした被せ物を装着していく治療法です。

この場合、隣の歯が虫歯で無くても削らなければならず、歯の質は大きく失われることになります。

歯を削る前

歯を削った後

また、失った歯の負担を支えるので、隣の歯には通常の1.5倍の力がかかります。負担が大きいと、将来歯が割れてしまうこともあります。

したがって、ブリッジはMIとは逆の治療法となってしまうのです・・・。

 

次に入れ歯。

入れ歯は、失った歯の部分に人工の歯を入れ、それを隣の歯にバネを掛けて支えるという治療法です。

入れ歯に関しては、隣の歯を大きく削るというようなことは、ありません。そういう意味では、MIのコンセプトに合っていると思います。

しかし、隣の歯にバネを掛けて支えるため、健全な歯への負担は大きく掛かります。

また、入れ歯は自身で取り外しをしなければならないため、煩わしさもあります。違和感も大きいため、慣れるまでに時間もかかります。

歯を削ることは無いのですが、患者さん自身への負担は大きい治療法と言えます。

 

そして、インプラント。

インプラントは、歯を失った部分に人工の根を入れ、その上に歯を作製していく治療法です。

周囲の歯を全く触る事無く、失った部分に歯を作ることが出来るため、MIのコンセプトに合う治療法ということが出来ます。

また、最終的に歯を固定し、違和感も少ないので、患者さんの負担も少なくなります。

では、インプラントに欠点は無いのか?

インプラントの欠点は、外科的な処置が必要なことです。

骨の中に人工の根を埋め込むため、手術を要します。

しかし以前に比べると、インプラントのシステムもシンプルになり、術後の腫れや痛みは相当少なくなりました。

 

MIとは、最小限の侵襲(治療)のことです。なるべく削らず、なるべく抜かず。

そのために重要なことは、虫歯を早期に発見できるかという事です。

最小限の治療にするために、虫歯を小さいうちに発見し治療する。

定期的な検診でチェックすることが、MIなのではないか?と思います。

 

ぜひ、3ヶ月に1度は検診にお越し下さい。

 

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