インプラントのみちしるべ。

2017.06.29

インプラントのみちしるべ。

こんにちは!!

毎年のことですが、湿気で天然パーマが暴れている、院長の小泉です。

もーどうしようもありません・・・。

 

虫歯や歯周病で歯を失ってしまった時、治療法の一つとしてインプラントがあります。

歯を失ってしまった部分の骨の中に、人口の根を埋め込み歯を作っていくという治療法です。ブリッジのように周りの歯を削ることなく、入れ歯のように違和感のない、とてもいい治療だと思います。

しかし、インプラントには様々な注意点が必要です。

インプラントをする周囲の状態。

対応する反対側の歯との噛み合わせ。

骨の厚み、幅、高さ・・・。

これらのことを総合して計画し、インプラントを行っていきます。

今回は、そんなインプラントをより安全に行うための方法をご紹介いたします。

 

1.インプラントはポジションが大事

インプラントはアゴの骨の中に埋めていきます。そうすると、インプラントの表面が周りの骨とガッチリくっついてくれます。なので、インプラントは噛む力にも耐えることが出来るのです。

したがって、インプラントを埋める最も重要な条件は、骨が十分にあることです。

しかし、それだけではインプラントを成功に導くことは出来ません。

第2の条件として、周囲の組織に影響しないことが重要です。

下のアゴの骨の中には、神経や血管が通っている太い管(下顎管)があります。また、上の奥歯の骨の奥には、上顎洞と言われる大きな空間があります。

インプラントを入れる際は、これらの組織に接触しないようにしなければなりません。もしインプラントが触れてしまうと、麻痺が起こったり、鼻の中が炎症してしまったりします。

第3の条件は、反対側の歯との噛み合わせです。

インプラントと反対側の歯との噛み合わせは、非常に重要です。噛む力が真っ直ぐにかかる様な方向に、インプラントを埋め込まなければなりません。これが斜めの方向になってしまうと、噛む力に耐えることが出来ずインプラントが揺らいでしまうことがあります。

インプラントは、反対側の歯との位置関係も考えて埋めていきます。

 

2.ベストなポジションにインプラントを埋めるには?

インプラントを行う前には必ずいろいろな検査を致します。

内容としては、通常撮影するお口の中全体のレントゲン写真、歯科用CTを用いた3D画像の撮影、インプラントを行う部分とその反対側の歯の模型の作製。

 

これらの検査結果を元に総合的に判断して、どの太さの、どの長さのインプラントを、どの位置に、どの角度で、どのような手術で埋め込んでいくか、計画していきます。

そのインプラントを埋める手術の助けになるものがあります。その名も「サージカル・ガイド」。

 

先ほど書いた歯科用CTで撮影した3D画像で、インプラントのシュミレーションを行います。全ての条件を満たすインプラントのポジションが決まったところで、埋める方向、深さ、インプラントの太さを実際のお口の中で誘導してくれるプレートを作製します。

 

デジタル技術の進歩により、データから実際の手術に使用するサージカル・ガイドを3Dプリンタのように作製していきます。

このプレートを使用し手術をすれば、計画通りにインプラントを埋め込むことが出来る訳です。

 

3.まとめ

近年、インプラントは一般的な治療の一つになりました。いろいろな歯医者さんで行われ、件数も増えています。

しかし、件数が増えるとトラブルの件数も増えてきます。

トラブルの原因には様々な事があると思うのですが、術前の検査不足が少なくないと思います。

インプラントを安全に行うためには、術前の検査は必須です。検査のためのシステムも多く出てきています。その中に「サージカル・ガイド」があります。

しっかり検査をし、計画を立て、良いポジションに埋め込み、長く安定するインプラントになるように。

 

生まれた時から、天然パーマなんです・・・。

夢は吉田栄作さんのようなサラサラヘアです・・・。

 

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